瀬戸内海における島嶼?沿岸集落の空間形態に関する研究: 地図などによるマクロ面の考察 その3

摘要

本研究では、集落地図に基づき、定性?定量的分析手 法を用い、マクロ面の空間形態を客観的に解析した。以上の分析 から、求めた集落の類型による特性及びその関係は、集落を建設 してきた人々が、その意識上の「空間概念」から、現実の「形 態」へ物象化する時に、意識的或いは無意識的な原理?ルールを 反映したものといえる。そこで、本研究の本義に基づき、「形態 論」から「空間論」へ展開し、以上の考察結果、及びその確立の 可能性により、逆に推理?推測すると、図3 の、定量的分析に よりえた成果は、定性的分析結果を裏付けたものといえ、各対象 集落の類型別で、それぞれ形成?発展の模式?モデルを垣間見る ことができたと考える。