火災統計によるスプリンクラー設備の効果の分析

摘要

本報では、消防庁の火災報告を用いて、スプリンクラ ー設備が作動した場合と作動しない場合について、出火 箇所を①物販系、②事務所系、③住居系に分類して、そ れぞれ焼損床面積と避難不能者数（死傷率、負傷率等） を整理し、スプリンクラー設備の効果を統計的に分析し た。 その結果、物販系、事務所系においてはスプリンクラ ー設備に一定の消火効果があることが確認できた。今後 はスプリンクラー設備の効果を考慮した設計法の実現に 向けて、統計データのさらなる分析を行う予定である。