グローバルコーティング市場の動向と戦略

摘要

日本のファインセラミックス産業のグローバルシェアは4割を占め、今年度過去最高の生産額を達成した。このことは、安定したセラミックス部材の供給を通じて、セラミックスが人類社会に貢献してきたということである。一方、セラミックコーティングの世界市場は61億ドル（年成長率：7.5%）という巨大なものであり、また、新しいセラミックコーティング機能発現に日本の研究開発は遅れているものではないにもかかわらず、日本の存在感は薄く、その1／10程度を占めているに過ぎない。弊協会は、グローバルセラミックコーティング市場の具体的内容を調べるとともに、日本はどのような戦略で参入していくべきなのかについて多くの企業に参加頂いて検討を行ってきた。