インテリジェントルームにおける絵のリモコンでの家電操作の実現

摘要

情報技術の発達に伴い，我々の生活環境の知能化，情報化が進hでいる．この結果，家電製品が多機能化し，ユーザインタフェースが複雑化する傾向がある．これに対して我々は,ジェスチャ認識により家電製品を簡単に操作できるインテリジェントルームを提案している．インテリジェントルームでは，部屋に複数のカメラを設置することにより，部屋全体を知能化する．ユーザはジェスチャによりテレビや照明機器などあらゆる家電製品を操作することが可能である．ジェスチャによる操作は以下の手順で行われる．まず，二台以上のカメラで指振り検出を行い，ユーザを特定すると共に三次元位置を取得する．取得した指振りの位置を中心にカメラをズームし，ジェスチャ認識を行う．ジェスチャ操作として手の移動や指の本数，指差しなどを提案している． これにより部屋のどこでもジェスチャによる操作が可能となったが，ジェスチャの順序を覚える必要がある，何もない空間でジェスチャを行うためジェスチャの認識状況を把握しづらいといった課題が残されている．本研究では，使いやすく，直感的にわかりやすいインタフェースとして，絵を数回叩くジェスチャによる家電操作手法を提案し，実験により評価する．