小型加速度センサを用いた傾き角推定に基づくパーキンソ病姿勢異常の定量評価

摘要

パーキンソン病（PD)は主に運動障害がみられる進行性の神経変性疾患(1)で高齢になるほど有病率が高くなる疾患 であり，高齢化が進む社会において重要な疾患の一つとなつている.そのため早期診断のための技術開発が望まれて いる.PDの代表的な症状の一つにピサ症候群や腰折れ，首下がりなどの姿勢異常が挙げられる(2).姿勢異常の計測手法 として，X線画像を用いた計測(3)や，荷重分布の計測(4)，力メラを用いたモーションキヤプチヤシステムを用いた計測 (5)などが挙げられる.しかしこれらの計測手法は特定の環境を必要とするなどのことから頻度の高い計測が難しい.