金ナノ粒子の自己集合化ボトムプロセスを利用した プラズモニックナノセンサー

摘要

安全安心は国民の重要な関心事項である。なかでも食の 安全は国民の関心も高く、今まで生産地偽装や毒物の混入 がたびたび問題になっている。食肉の加熱により MeIQx（2-Amino-3,8-dimethylimidazo[4,5-f]quinoxaline）な どのヘテロサイクリックアミン（HCA）が生成することは よく知られているが(1)、2015年10月に国際がh研究機関 （IARC）が調理食肉の発がh性を警告(2)したことから、リ スク評価が議論されるようになった。福島ら(3)によれば HCAのがh誘発性には実際的な閾値があることが指摘され ているので、食品中に含まれる極微量のHCAを正確かつ迅 速に測定する分析法開発には意義があると考えられる。