海洋エネルギー利用技術の1つである波力発電は,振動水柱(OWC: Oscillating Water Column)型の方式が主流である.この発電方式の原理は,まず波の動きにより空気室内の水柱が振動し,空気室内の圧力変化により往復気流が発生する.そして,この往復気流により空気タービンと発電機を回転させ,発電する.OWC型波力発電に使用する空気タービンは,往復気流中で常に同一方向に回転する特殊な形状を有する.この空気タービンの1つとして,図1に示すような往復流型二重反転衝動タービン(以下,二重反転衝動タービン)が提案されている.このタービンは,それぞれ2列の衝動型ロータと案内羽根で翼列が構成されている.
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