車載用高速応答?低遅延カメラモニタリングシステムの開発

摘要

SLC-IPS 技術、高速スキャンパネル、イメージャとディスプレイパネルの同期、RGBW技術、ローカルディミング技術の採用により、超低遅延カメラモニタリングシステム（ CMS）を開発した。このシステムは、実験によって確認された「知覚できる遅延時間」よりも大幅に遅延時間が短いだけでなく、日中の明るい環境下でも、夜間の暗い環境下でも高い視認性を提供できる。以上のように、来るべき時代に必要な安全性の高いCMS を実現するための具体的方策を明らかにした。 CMSは光学ミラーよりも性能が落ちてはいけない。イメージャとディスプレイを直接接続することで、遅延を最小限に抑えることができ、かつ余分なメモリが不要になるのでコスト削減にもつながる。 また、明暗差の大きい自動車の環境では温度や光条件が厳しいため、SLC-IPS の高速応答技術や RGBWやローカルディミング技術による視認性の向上は、安全運転において非常に重要になる。一方視認性の向上という視点では、画像認識などの機能を追加することにより、デジタルミラーシステムには従来の光学ミラーをはるかに超えた安全性が提供できる可能性が秘められている。