P300 Spellerにおける刺激提示時間と刺激回数の検討

摘要

我々はALS(Amyotrophic Lateral Sclerosis)者の意思伝達手段として文字入力型BCI(Brain Computer Interface)の実用化を目指し，研究している.文字入力型BCIの問題として一文字あたりの入力時間が長いことが挙げられる.そこで，本研究では文字入力時間に関係する刺激提示時間と刺激回数を変化させ，BCI操作における最適な刺激提示時間及び刺激回数の特性を見つける方法を提案する.これによる文字入力型BCIの入力精度を維持しつつ入力速度の向上を目的に検討を行った.結果，P300 Speller使用者の個人特性を明らかにし，文字入力時間が従来に比べて34(sec/char)から4(sec/char)に短縮された.