電流チャネル配置コストと状態推定精度を考慮した多目的 PMU 配置最適化

摘要

本研究では，PMU 最適配置問題において，電流チャネルの設置選択を決定変数において拡張した表現方法を適用し，PMU 配置コスト最小化と状態推定誤差最小化二つの目的を達成するために，NSGA-Ⅱを適用しパレート解を求めた。その結果として，従来の電流チャネル配置選択を考慮しない手法と比較して，優越するパレート解を得ることできた。また，メンバーシップ関数により意思決定者の選択の基準となる解を選び，その解のPMU 配置を確認したところ，提案手法の表現方法により良い配置ができていることが分かった。さらに，選択された解に対して状態推定精度を確認すると，複数の潮流状態に対しても定めた最大の推定誤差を保証し，推定精度の良いPMU 配置が得られた。