再エネ導入検討のための需給??????開発と電力系統における運用実証:1. 需給シミュレータ開発の狙い?コンセプト

摘要

風力発電や太陽光発電のような再生可能エネルギー（再 エネ）は，電力系統全体を考えた計画的な配置?運用?制御 が難しいため，電力系統に大量に連系された場合，電力の安 定供給に悪影響を及ぼす懸念がある。そのため，再エネの導 入拡大では，再エネの変動性?不確実性?地域依存性に起因 する秒オーダから年間?将来といった様々な時間的尺度に おいて，電力需給に関わる課題への対応（電力需給の柔軟 性）を検討する必要がある(1)。 このような背景を踏まえ，本研究では，年オーダから秒オ ーダに亘る電力需給の柔軟性の解析を目的とした，再エネ 導入検討のための需給シミュレータ（ Simulation and Analytical tools for Renewable Integration (Sari)）の開発を進め ている。本稿では，需給シミュレータ開発の狙い?コンセプ トとその概要を紹介する。