陸上自衛隊練習ヘリコプターTH-480B型の概要

摘要

480Bは構造及びシステム共に回転翼航空機の基本を体現した機体であり、基礎を学ぶには最適の機体である。当該機の基本フレームは1970年代より継承されており、長年の実績から高い信頼性を誇っている。また、複雑な構造及びシステムがないため、故障が少なく、整備についても軽微な作業の繰り返しで耐空性を維持できるため、ランニング?コストを抑えることができる。 近年、各製造会社の機体が自動操縦、統合計器等の近代化に走り、高額なストック部品を多数保持しなければならない中、当該機は基本に忠実に機体を仕上げることにより、少ないストック部品、軽微な整備でも十分に耐空性を維持できる高いコスト?パフォーマンスを発揮している。480Bの更なる国内需要の増加を願い、本報告を終了する。