移動ロボットの無線遠隔操作のための伝送パケットを利用した通信品質評価手法の検討

摘要

大規模な震災が発生した場合，震災の規模やそれに伴う被害の予測が困難であるため，被災後の被害を最小限に抑えることを目的とした減災活動が注目されている．減災活動では被災地の状況を迅速かつ網羅的に把握する必要があると報告されている．一般的に被災地では，人による探索以外に，無人航空機などの飛行体や既存インフラを用いて情報収集が行われる．しかし地下空間では空間特性上，上空からの情報収集が不可能である．また被災地では，各種インフラが故障する事例が頻発しており，各種インフラを利用することが難しい．一方で，都市部の地下街等は被災時のシェルターとしての利用が検討されており，被災状況把握のための情報収集が望まれている．