超小型衛星「ほどよし1号機」の熱設計

摘要

「ほどよし1号機」は，内閣府最先端研究支援プログラム採択研究テーマ「日本発の『ほどよし信頼性工学』を導入した超小型衛星による新しい宇宙開発·利用パラダイムの構築」により開発されている最初の衛星である．このプロジェクトは，従来の長期開発，高コストの衛星開発に対し，低コスト·短納期，尚且つ実質的な信頼度を維持して超小型衛星を開発する取組みである．本研究の目的は，本機について，2012 年末の打上げに間に合うよう，約1 年半で熱設計を完了させることである．熱設計手法として，Fortran による一節点，二節点解析という少節点数で解析を行い，熱設計方針を決定する．熱解析ソフト「Thermal Desktop」で多節点解析により，搭載機器を含む詳細な熱設計を行う．本論文は，Fortran による少節点解析とThermal Desktop による本機の熱設計の結果を報告する．