プラズマ複合プロセス後処理装置を用いた船舶ディーゼルエンジンの排ガス浄化実機実験

摘要

船舶ディーゼルエンジンのための間接プラズマDPF 再生システムの確立ために実機排ガス処理実験を行なった．実験において効率の良いDPF 再生を達成し，DPF 再生特性を明らかにした．実験により得られた結果および結論を以下にまとめる．(1) A重油を燃料とするディーゼル排ガスにおけるDPF再生の化学反応式を提案し，PMの燃焼機構を解明した．(2) 実機実験の結果より，同じO_3 流量をDPF に注入する場合，高い濃度のO_3 を局所的にDPF に注入する部分注入の方が低い濃度のO_3 を全体的にDPF に注入する均一注入よりPM 酸化効率が良いこと分かった．(3) DPF 再生エネルギー効率において，エンジン負荷25%時に2.7 g(PM)/kWh，エンジン負荷50%時に1.9 g(PM)/kWh という高い性能を達した．(4) 実機実験おいて，本後処理システムによるDPF再生に必要なプラズマエネルギーはエンジン出力電力僅か5% であった．