温水用Oリングの低圧縮時の信頼性評価について

摘要

現状、Oリングによるシール性能は圧縮永久歪み(以下、CS)により評価され、圧縮率25%において80%到達時がシール限界とされている。現在、温水回路における接続のほとhどがOリングを使用した差込継手を使用しているが、圧縮率25%で設計すると差込が困難となるため、P16相当(線径:2.4，外径20.6)のOリングでは約15%、P6相当(線径:1.9，外径:10.6)では20%程度の圧縮率設計となっている。Oリング及びハウジングの公差を加味すると更に5%程度低くなる。そこで、実使用に近い低圧縮時の信頼性評価を行う必要がある。本研究では荷重試験機を用いて、水圧印加状態での封水に必要なつぶし量、反力の変位などの定量データを、温水浸漬にて予め劣化させたOリングを用い検証したので報告する。