亜鉛アルミニウムめっき鋼のすきま構造部における腐食に関する研究

摘要

大気中での水膜は結露などにより生じると考えられるが、このようなすきま部分は、周囲が平面とみなせる形状に比較して結露が生じる蒸気圧が低くなると考えられるので、水膜により腐食する状態が生じる可能性が高く腐食が起こる時間が長くなると推定されるからである。この点について筆者らは前報においてすきまを形成したZnめっき鋼試料を25°C、98％の環境に24時間暴露した場合に傾向としてインピーダンスの実数部が正の方向にシフトしており何らかの腐食系が生じることを見出した。本研究では、上記のすきまを形成したZnめっき及びZn-Al合金めっき鋼について生じた腐食系について明確にする検討を行った。