転がり軸受用材料の新P-S-N曲線と疲れ限度

摘要

Wohler（1819～1914）が提唱したS-N（Stress-life）曲線は，応力と寿命の関係の傾斜部で10~6サイクルを超える領域に材料が破損しない限界の応力が現れるとしたもので，この疲れ限度論が今日なお材料の寿命評価や転がり軸受等の寿命評価に影響を及ぼしている．また，数水準の応力振幅に対する試験片の寿命分布を求め，その寿命分布関数に基づいた任意の破損確率に対するP-S-N（Probabilistic Stress-life）曲線も適切な回帰式が確立されていない．