レーザ計測点群からの規則性を考慮した屋内環境モデリング: 矩形境界認識に基づく屋内物体のモデリング

摘要

近年，レーザ計測により取得された点群から生成された，建物や設備の3Dモデルが，プラントや土木建築分野などで幅広く利用されている．また，建物や屋内環境のような人工構造物は，平行や直交などの規則性を有する場合が多く，計測点群からの建物のモデリングにおいて，規則性を考慮することには多くの利点がある．例えば，計測点群からの規則性の認識は，シーンの理解(共平面性や躯体構造の推測)を可能にし[1]，また規則性を考慮して生成されたモデルは，シーンの可視化や，家具配置計画，改装計 画のための図面生成に有用である．また，規則性を用いることに よりモデリング処理の単純化や安定性向上も可能となる．