分子動力学法を用いた純鉄中への炭素拡散接触モデルの構築－荷重と移動速度の付与による検討

摘要

過去の研究において，分子動力学法を用いて複数個の炭素原子と鉄原子で濃度一定のモデルを構築し，拡散係数は公称値と良い一致を示すことが確認できた．しかし，モデルは単純接触の一般的な拡散モデルだった．また，切削のような力や移動を加えた拡散シミュレーションは行われていない．そこで本研究では，炭素モデルをダイヤモンド構造にし，工具による力や移動を考慮した新たなモデルを構築し，拡散への影響を調査した．