異物検査のための振動を利用した粉体の操作（第2報）―梱包粉体の操作の検討

摘要

医薬品·食品などの分野における粉体製品ではいったh異物が混入してしまうと，製品として重大な欠陥となってしまうものが少なくない．そのため，簡易的な装置で包装済みの粉体中でも異物を確認できる方法が求められており，その候補のひとつとして振動による方法が考えられる．本研究では，簡便で安価，コンパクトな装置で梱包を解かずに包装済み粉体中の異物を確認する手法として，ひとつの振動台と振動源のみで多様な腹と節の振動モードを発生させ，これを応用して粉体を操作することで，異物の混入の確認が効率よく行う手法の提案をし，試作実証実験により実現可能性の確認を行っている．この方法は，例えば粉体を袋に封入する生産ラインなどにおいて，梱包過程で混入してしまう包装素材や梱包装置より発生する異物の混入の監視工程として組み込hでも，小規模な作業装置スペースおよび工程で実現が可能であると考えられる．前報では，本手法の提案および有限要素解析による試作振動装置の解析や設計を中心に報告した．本報では振動板を実際に製作し，具体的な粉体操作実験について報告する．