最適化アルゴリズムを用いた画像認識パラメータの調整による認識性能の向上

摘要

工場などの現場において, 生産能力の向上や生産コストの削減のため, 製品の組立や検査など多くの作業の自動化が行われている．これらの作業の自動化には, カメラで撮影した画像に対して画像処理を施し, 画像中の物体を認識して, その位置や姿勢, 形状を認識するなどの, 画像認識の技術が用いられている．画像処理を基本処理の組み合わせとパラメータ調整により構成されるものと考える．ここでは基本処理を2 値化, 平滑化等の基本モジュールと定義し, パラメータを2 値化の閾値, 平滑化のぼかし範囲等の基本処理内の変数と定義する．必要とされる画像処理は, 認識対象の違いや撮影環境の違い等の様々な外乱によって異なってくる．そのため, 適切に画像認識を行うためには, 適切に基本処理を組み合わせることで処理手順を定め, 適切にパラメータ調整を行うことが重要である．