レーザスポット溶接における溶接欠陥検出技術の開発（第1報）－フォトセンサ·AE センサによる溶接欠陥判定の可能性検討

摘要

レーザスポット溶接法は電子部品材料などの微少部品の組み立てだけでなく大型構造物の製造プロセスへも適用されている．レーザ溶接品質の管理はより重要になっているが，これにはレーザ溶接システムを監視する方法が提案されている．例えば，レーザ溶接部からの放射光をフォトセンサで計測し光強度測定量を波形解析することでレーザ溶接システムの異常を検出する方法がある．これとは別に溶接欠陥判定技術には，レーザスポット溶接時に発生する溶接音を測定·周波数解析する方法や，レーザプルームの空間分布の時間変化を測定·画像解析する方法が提案されている．本報告ではレーザスポット溶接時に発生する溶接部からの放射光をフォトセンサによって，加工物内の弾性波をAE センサによって計測し解析を行い，これらと溶接欠陥となり得る材料間のギャップ量との相関を得たので報告する．