CFDとBEMによる水平軸風車特性の評価

摘要

風車性能は風洞による模型実験やフィールドによる実機試験，そして翼素運動量理論（BEM），渦理論や数値流体計算（CFD）などの数値解析により予測がなされている．一般に実験に対する評価は最も高く，その結果や精度に対しての信頼感や期待も大きい．ただし，実験は実験設備の制約や時間，経費の面，更に実機レイノルズ数との違いや要求されるデータが取得できるとは限らない等の課題も存在する．風車設計において，まず必要となることは性能予測であるが，これにはBEMやCFDが活用され，風洞実験やフィールド実験は予測性能の確認や検証，性能向上に向けた基本形状からの修正等に主に利用されている．