SiC粒子強化Al基合金と鋳造用Al合金の摩擦圧接

摘要

近年、工業界で注目されている材料の一つに粒子強化Al合金がある。この複合材料は一般的なAl合金に比べ高強度で耐摩耗性に優れ、かつ軽量であることから自動車産業及び宇宙産業へ期待されている。しかしながら、この複合材料は加工性が悪く、コストが高いことから、一部の摩耗箇所へ接合し製品化することでコストを抑えることが出来る、そこで、低コストで容易に接合可能な摩擦圧接に注目した。本研究では、粒子強化Al合金（Al基SiC30%複合材）と一般的な鋳造用Al合金（AC4C）を摩擦圧接法にて接合し、種々の条件下での機械的性質、接合界面組織について検討した。