各種耐熱鋼溶接金属のクリープ破断寿命予測方法の比較

摘要

耐熱鋼である2.25Cr-1Mo-V鋼（以降、Gr.22V鋼）および9Cr-1Mo-Nb-V鋼（以降、Gr.91鋼）は、高温高圧下で使用されることからクリープ現象が発生し、クリープ破断寿命を予測する必要がある。これまでの報告で、Gr.22V鋼1)およびGr.91鋼2)の溶接金属について、1000時間程度の短時間クリープに対し、早期のクリープ破断寿命を予測する場合、最小クリープ速度から予測するMonkman-Grant則3)（以降、M-G則）が適していることを示してきた。本報では、Gr.22V鋼およびGr.91鋼の溶接金属について、M-G則、改良M-G則4)およびΩ法5)の各寿命予測方法の比較を行う。