糸魚川市来規模火災の延焼動態とその特徴

摘要

2016年12月22日に発生した糸魚川市大規模火災では，最大風速14．2m/s，最大瞬間風速24．2m/sの強い南風の下1），複数の飛火が生じ，焼失面積約4ha，焼損棟数147棟の被害が生じた2）．市街地火災の延焼状況を明らかにすることは，消防活動j避難行動，都市計画火災予防などの火災対策を考える上でその基礎となるものである．この火災では，消防の記録，住民証言だけでなく，撮影時刻が記録された空撮映像や写真が複数得られたため，それらも用いて延焼動態を推定した．ここでは，推定した延焼動態，延焼速度，火災奥行きについて報告する．なお，飛火の位置。時刻についての分析結果は文献に記した．