雪に埋まった乗用車内の一酸化炭素中毒事故防止に関する一考察

摘要

冬期の積雪地域では吹雪による吹きだまりや視程障害のために自動車の走行が困難となり立ち往生する場合がある。立ち往生が長時間継続すると吹きだまりや降雪により車両が雪に埋もれてしまうことも少なくない。さらに、乗用車内への排気ガス流入が原因と考えられる一酸化炭素（以下、CO）中毒事故が発生している。このような事故を防止する基礎資料とするため、雪に埋まった乗用車内におけるCO等の濃度時間変化の計測と市販品のCO警報器の乗用車内での使用における有効性の検証を行った。