ドップラーレーダーの観測データを利用した大気情報の復元－アジョイント法の高速化について

摘要

大気情報の復元を非線形最適化問題として定式化する。非線形最適化問題を解くためには、最適解を探索するごとに目的関数の勾配を計算する必要がある。アジョイント法による勾配計算を導入することでCPU時間は短縮化される。本研究では、アジョイント法のプログラムを工夫してさらに高速化をはかる。そして、その結果を有限差分法と比較して有効性を示す。