表面にアミノ基、スルホ基、メチル基を有するポリスチレン微粒子を用いた複合めっき共析メカニズムの検討

摘要

めっき膜の機能性を向上させる手法として固体微粒子をめっき膜に共析させる複合めっき法がある．我々は以前に，潤滑油内包ポリアミドナノカプセル複合ニッケルめっきが優れた潤滑性を示すという報告をした．また，ポリマー微粒子の共析メカニズムを検討するために表面官能基の異なるポリスチレン微粒子を用いた複合ニッケルめっき膜の作製を行った．官能基と界面活性剤の組み合わせを変えた場合に共折畳がどのように変化するかについて検討してきた2）．しかし，共析メカニズムについては未だ不明な点は多く，さらなる複合めっきに関する知見の集積が必要である．そこで本研究では，表面官能基の異なるポリスチレン微粒子を用いた複合めっきにおいて，電流密度および界面活性剤の種類。濃度と共析率の関係について詳細に検討した，