ポーラスアルミナを鋳型とした非水系交流電析法による幾何学形状制御されたAlナノロッドの形成

摘要

Alナノロッドは，その幾何学形状を調節することで紫外から近赤外の広範な波長帯域において局在表面プラズモン共鳴（LSPR）波長の制御が可能であり，その形状異方性にもとづき異方的なプラズモン特性を示すことから，偏光素子や波長板など様々なプラズモニックデバイスへの応用が期待されており，新たなプラズモニック材料として関心を集めている。我々のグループはこれまでに，陽極酸化ポーラスアルミナをテンプレート材とした非水系交流電析法によるAlナノロッドの形成およびプラズモニックデバイスへの応用に関して報告してきた［1，2］．本報告では，Alナノロッドの応用範囲の拡大を目的に，Alナノロッドの微細化，および，Alナノロッドーポーラスアルミナコンポジット構造のプラズモン特性評価に閲し検討を行った結果について述べる。