カチオン界面活性剤によるPd-Cu触妓の吸着活性処理法XPSによる評価

摘要

ポリビニルピロリドン（PVP）を保護剤としてPd－Cuナノ粒子を合成し、Pd含有量を低減した無電解めっき用の触媒特性を検討している。このPd－Cu触媒は、Pd-Sn触媒とは異なり、弱酸性から中性までのpH領域で分散安定性に優れるだけでなく、Cu原子がPdと合金化することで酸化を抑制し、めっき触媒能を長期間保持することを確認している。しかしながら、分散状態を安定させるために用いたPVP保護剤は基板に対する触媒の吸着性を抑制することが解り、基板への吸着性と分散性を両立させることが課題であった。