Zn·Al合金溶射粒子の生体親和性に関する研究

摘要

亜鉛は生体内に必須微量元素であり、多くの生体内反応1）に利用されている。しかし、一方では亜鉛の過剰摂取による健康被害2）も報告されている。一方工業向けの亜鉛の用途としてはメッキ、溶射3）等が表面処理として利用されている。またZn及びZn·Al合金溶射皮膜は鉄鋼構造物3）の腐食防止に利用されている。しかし、溶射皮膜形成時に、作業現場において粉塵が発生する。このため、溶射粒子が生体内に入ることから安全衛生4）を考慮しなければならないと考えられている。