マグネシウム合金上へのアノード酸化皮膜形成に対するプラズマ電解酸化条件の影響

摘要

マグネシウム合金の表面処理技術の一つとして，火花放電を伴う高電圧でのアノード酸化いわゆるプラズマ電解酸化（Plasma Electrolytic Oxidation，PEO）が注目され，耐食性や耐摩耗性などの向上を目的とした研究が活発化している。また近年ではマグネシウム合金を輸送機器などの構造体や部品に適用するため，Caを添加した難燃性マグネシウム合金が開発され，それらの実用化を目指した表面処理技術への関心も高まっている。本研究では，汎用マグネシウム合金であるAZ31Bと難燃性マグネシウム合金を用いて，直流プラズマ電解時における電圧--時間曲線，プラズマの分布状態，生成した皮膜の構造及び耐食性に及ぼす電解条件ならびに合金成分の影響に関して明らかにすることを目的とした。