Li_2CO_3－Na_2CO_3系溶融炭酸塩中におけるNiの腐食挙動

摘要

溶融炭酸塩型燃料電池（MCFC）の遵転温度は約650°Cと高いため、電解質である溶融Li_2CO_3-Na_2CO_3と接しているセパレーター部分では腐食が激しい。そこで、耐食性の高いセパレーターの開発が望まれる。そのためには、溶融炭酸塩申での金属腐食反応機構を解明する必要がある。そこで、我々は、現在使用されているセパレーター材料であるステンレスや、その基本構成元素の主成分であるFeの腐食機構の解析を行ってきた。本研究では、Feに次ぐ主成分である因iを対象として、溶融Li_2CO_3-Na_2CO_3の浴組成比を変えた場合のNiの腐食挙動の違いを検討する。