(347-0346)ATE-SEM 法によるB 含有低C-15Cr-Mo-W-V-Nb 鋼におけるボロンの可視化と局在観察

摘要

鋼に微量のボロンを添加することによって結晶粒界の強化、靭性の改善、高温強度（クリープ破断強度）の向上などが認められている。他方、最新の分析機器を用いてもボロンなどの軽元素を定量分析し、状態分布を可視化することは容易ではない。ここではボロンを添加した鋼を用いて、中性子によるα線トラックエッチング(Alpha-ray Track Etching: ATE)像の観察とSEM 観察を併用し、ボロンの可視化と局在状態を検討した。また抽出レプリカ膜を作成して電子回折像から析出物の種類を同定した。