(80-P171)水素分離膜用V合金の大流量水素透過試験

摘要

Pd合金に代わる実用的な水素分離膜用合金として、物質·材料研究機構ではV-Ni合金についての研究開発を続けている。工業的な水素精製処理はできるだけ大流量で行うことが望ましく、水素の流量を増大させるためには、できるだけ分離膜を薄く、大面積にして、かつ高い水素圧を負荷する必要がある。しかし薄い箔状の試料に高い圧力を負荷すると、圧力に耐えきれず膜が割れる危険性があるため、それを抑える技術が必要となる。本研究では、高い圧力に耐え、かつガス透過に対する抵抗が小さい支持方法を確立することを狙い、大面積での水素透過を試みた。