デュアル燃料焚き低NO_x 燃焼器用モデルバーナの 燃料多様化技術の検討

摘要

天然ガスは発熱量あたりの二酸化炭素の排出量が少なく，硫黄酸化物や煤塵の発生量が少ないクリーンな燃料として近年注目が高まっている。天然ガスは石油と異なり単位体積当たりのエネルギ密度が低いため，輸送コストが高いという課題がある。このため，天然ガス田の開発はLNG(Liquid Natural Gas)やパイプラインといった輸送インフラへの投資に見合う埋蔵量や地理的条件が調ったものに限られ，中小ガス田の多くが未利用で放置されている。未利用の中小ガス田を有効利用するために提案されている様々なシステムの一つに，Fig.1 に示す井戸元発電システム(Gas to Wire：GTW)がある。GTW とは，井戸元に高効率·低環境負荷のガスタービンコンバインドサイクルを設置し，採掘した天然ガスを燃料として発電し，消費地へ電力として供給するシステムである。