誘引効果を用いた空調制気口に関する検討

摘要

近年、扇風機やエアノズル等の工業製品において周囲の空気を誘引することで、吹出した空気より遥かに大きい風量を供給できるものが広まっている。これらは断面積が非常に小さい吹出口から空気を高速に吹出すことで誘引効果を発生させている。建築分野において、この技術はエアカーテンなどに応用され、汚染物質の拡散防止などに用いられている。しかし、これらは局所的な送風を目的としており、部屋全体の換気効率向上に応用した例は少ない。