プラズマと光触媒の相乗効果を活用した空気清浄機による実際の喫煙室での長期フィールド試験結果

摘要

近年、都市部では建物の高層化と高機能化が進み、それにともなって、個別の部屋からの外部排気はなくなり全館空調へと移行しつつある。このような建物の喫煙室では排気が循環利用されるため、たばこ煙の除去能力の高い空気清浄機のニーズが高い。我々は、誘電体バリア放電によるプラズマと光触媒との相乗効果を活用し、このような条件に対応した空気清浄機を開発した。従来の長期性能確認試験は、チャンバーや模擬喫煙室で行われる場合が多かったが、必ずしも実使用状態を再現しているとはいえない。今回は実際のオフィス喫煙室に設置し、長期間のフィールド試験を実施した。その結果を以前行ったラボ試験との比較を含め報告する。