Cu-Sn-Zn系ブロンズを母材としたNb_3Sn多芯線材の組織と超伝導特性

摘要

取扱い易いNb_3Sn線材開発に向けて、Cu-Sn-Zn系ブロンズが提案され、拡散熱処理後の残留ZnによるNb_3Sn線材の機械的特性の改善や、ZnによるNb_3Sn層の生成促進等の効果が期待されている［1］。Cu-Sn-Zn三元系ブロンズ中に19本のNbを組み込hだ前駆体を作製し、通常の線材加工を経由してCu-Sn-Zn／Nb 19芯前駆体線材を作製した。本報告では、熱処理温度700°Cにおける熱処理時間に伴うCu-Sn-Zn／Nb 多芯線材の組織や超伝導特性の変化について報告する。