擬似衝撃波を伴う超音速内部流動に関する研究（マッハ4およびマッハ2擬似衝撃波の振動現象）

摘要

本研究では，超音速矩形ダクト内における衝撃波と乱流境界層の干渉現象，いわゆる擬似衝撃波現象の解明を目的とし，吹出し吸込み式超音速風洞（pressure-vacuum type supersonic wind tunnel）を用いて測定部にマッハ4およびマッハ2擬似衝撃波を発生させ，高速度ビデオカメラを用いて擬似衝撃波の発生位置変動を観察するとともに，半導体圧力変換器を用いた壁面圧力変動測定を行い，スペクトル解析を用いて，擬似衝撃波の振動現象について調べた．このように，マッハ4およびマッハ2擬似衝撃波の振動現象を解明することは，上述の各種産業機器，特にスクラムジェットエンジンの設計や製作に関して，数値計算モデルの妥当性や精度のチェック等に重要な基礎設計データを提供するものと考えられる．