熱溶解積層方式3Dプリンタ向け教材用水平軸型風車モデルの開発

摘要

近年，3Dプリンタの低価格化が進み，普及してきている．特に最近では熱溶解積層方式のもので10万円を切るものも登場している．また，カーボンファイバーのフィラメントを積層するタイプや金属を直接印刷できるなど実用材料を出力可能な形式の3Dプリンタも登場しつつある．これらの新しい形式の3Dプリンタの登場は，3Dプリンタが従来の試作を作成するラビッドプロトタイピング（RP）から付加製造（Additive Manufacturing AM）技術へと変わりつつあることを示している．そして，この3Dプリンタを含hだ次世代の生産システム（製造業版のIoT）として例えば，ドイツの「インダストリー4.0（Industrie4.0）」，アメリカにおける「インダストリアル·インターネット·コンソーシアム（IIC）」があり，日本では最近，次世代生産システムを構想する企業連合「IVI（インダストリアルバリューチェーンイニシアチブ）」が立ち上がったばかりである．一方，低価格化もあり3Dプリンタが教育現場にもようやく普及が進hでいるところであり，その使い道を模索している段階であるといえる．