金ナノ粒子を担持した三次元構造体を用いた透過型LSPRバイオセンサの作製と機能評価

摘要

本実験では，ボトムアップとトップダウンプロセスの組み合わせによりCNTsのパターニングを行い，容易に反応場の三次元構造体を作製した．またドライプロセスにより金ナノ粒子を反応場表面上に形成した事で，三次元型LSPRセンサの作製を試みた．真空蒸着法とイオンコータ法の二種類の金薄膜の堆積方法を用いて形成した金ナノ粒子のLSPR特性を比較した．堆積法の違いから，形成される金ナノ粒子の形状や粒径の違いをLSPR特性から考察した．今後はLSPR特性との関係性を明らかにしていくために，堆積法，蒸着速度，アニーリング温度等の条件の違いによる金ナノ粒子の形状や粒径の違いを調査していき，センサの機能性評価と高感度化を目指していく．