屋外タンク貯蔵所の保安検査周期に係るコーティングの実績調査

摘要

屋外貯蔵タンクは、消防法（昭和23年法律第186号）、危険物の規制に関する政令（昭和34年政令306号）、危険物の規制に関する規則（昭和34年総理府令第55号）、危険物の規制に関する技術上の基準の細目を定める告示（昭和49年自治省告示第99号）によって運用されている。特に保安検査時期に関する事項に関しては、平成6年9月1日に通知された「危険物の規制に関する規制の一部を改正する省令等の施行について（消防危第73号）」により改正された。平成21年11月27日に行われた行政刷新会議「事業仕分け」の石油備蓄事業に関する議論では、備蓄日数とその経費削減、備蓄タンクに係る消防上の保安規制を欧米並み（原則16年）に見直す方向で意見がまとめられた。その具体的施策としては、適宜腐食状況をモニタリングする状態監視保全を行うことで、開放検査周期の更なる延長を行う。調査項目については、事業者の自主保安に基づいた性能規定化を進めるとしている。本研究は、「平成25年度屋外タンク貯蔵所の保安検査周期に係る調査（コーティング調査）」（（一社）日本高圧力技術協会、（独）石油天然ガス·金属鉱物資源機構委託）の成果の一部である。