大動脈瘤壁の破裂リスク予測を目指した破裂時力学特性の計測

摘要

本研究では，大動脈瘤試料の力学特性を破裂まで計測し，得られたデータから引張強さを予測することに取り組hだ．これまで単軸引張試験による大動脈瘤の引張強さが報告されているが，生体内の血管壁は主に2軸引張負荷状態下にあるため，2軸方向の力学負荷試験である圧力負荷破裂試験を行った．さらに，組織観察による血管内成分の面積割合を計測し，引張強さとの相関を検討した．その結果，大動脈瘤では引張強さと高い相関があるパラメータがあり，また破裂前の力学特性値に変化が見られたので報告する．