熱伝導率の多孔質モデル化による肺の熱伝導の基礎的検討

摘要

近年，手術現場にて，がhを切除することなく，焼いて治療可能な治療法である，ラジオ波焼灼療法(Radio frequency ablation： RFA)を選択する症例が増加している.RFAの手技は体表から直接，がhに太さ1.6[mm],長さ100[mm]の電極針を穿刺し，470[kHz] の電磁波を通電することで，誘電加熱により，生体組織の水分摩擦による摩擦熱でがhとがh周辺組織の温度上昇を引き起こし，がh組織の焼灼を行う.体内には電極針のみの侵襲となるため，従来の切除法と比較して侵襲性が低く根治性が高い.ゆえに肝がhでは治療実績を伸ばし，その実績から乳がhへの治療の適応が検討されている.