ディスク材料の耐熱き裂性および耐摩耗性の評価手法の検討

摘要

ブレーキディスクの耐熱き裂性についての効率的な評価手法として，小型摩擦試験機を用いた熱き裂発生条件の検討を行ってきた．これまでの検討により，熱き裂の発生に効果的と考えられる摩擦速度，押付力，押付時間等の試験条件が得られ，摩擦面の裏側にスリット加工を施したディスク形状が有効であることが分かった．本研究では，同様の試験条件で，数種の材料のスリットの板厚を変更したディスクに対し摩擦試験を行い，ディスク材料の耐熱き裂性と耐摩耗性の評価を行った．