GCMを用いたバックグラウンドエアロゾルに寄与する硫黄循環の研究

摘要

大気中へ放出された海洋生物起源であるDMSは酸化され、最終的にSulfateを生成し、太陽放射を直接反射する直接効果と、雲の微物理特性への影響を通して間接的に気候に影響を与える間接効果によって気候と深く絡hでくる。人為起源の少ない海洋上ではDMS起源のSulfateが支配的であり、CCN（Cloud Condensation Nuclei）として働くと言われている。そのため、放射過程への各効果を通した気候への影響を正確に理解するためには、バックグラウンド大気におけるSulfateに寄与するDMSの挙動を正確に評価することが重要となる。