マレーシアの医療廃棄物焼却プラントからのPM10／PM2．5排出挙動のVirtual impactorによる測定

摘要

東アジア地区における経済発展は著しく急速である。発生源近傍の大気汚染はもとより、周辺国への広域越境汚染、さらには北半球全体にも及ぶ広がりをもって、地域規模から地球規模の大気汚染問題の顕著化につながっている。特に、PM2．5は日本国内でも環境基準が設置され、関心が高まっている項目である。大気環境中のPM2．5はさまざまな成分から構成されており、対策を進めるためには各種発生源の排出実態を把握する必要がある。そこで、東アジアにおける固定発生源からのPMlO／PM2．5排出量を推定するため、マレーシアにある医療廃棄物焼却プラントの煙道での排出量を二段バーチャルインパクタにより測定した。